Minagawa Dollsの独り言

人形をつくっています。 作品紹介、展覧会情報、日々の制作の色々を投稿しています。

2009年11月

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新作に取り掛かった

イメージは純文学 

裸足で草原を歩く感触

落ち葉道を踏みしめるかさこそとした音

誰も踏み入れていない雪原への一歩

胸に風を抱きしめる感覚

表現を形にするのは難しい

でも表現したい何かが無くなったら

未練なくやめてしまおう これまで!と・・・


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今でも胸がいっぱい

宮本 輝「錦繍」を読んだのはもう15,6年前になる
その頃はまったく理解できなかったな

「生きることと死んでいることは同じかもしれない」
   これがこの話の最大のテーマ

それが舞台化され幸運にも地元で公演することになり
先日いってきた
内容は未だ観ていない方もいるかと差し控えるけれど
とても良い作品と思う
もし機会があれば観て欲しい

それにしても舞台はとても疲れる

役者と観る側の緊張が均衡を保ち見えないロープ
で引っ張り合っている感覚
どちら側も手を放してしまわないように必死でロープ
を握り締めている
同じ空間を共有していることの責任が観客にもあるし
五感のすべてが研ぎ澄まされていくのがわかる
ぞくぞくする感じ久しぶり

感動することは疲れる 
でも素晴らしい疲労というものが存在することも私は知ってる

いい仕事をしている役者の皆さんに拍手を送りたい

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戯言・・タワゴトと思う
戯言・・ザレゴト思う

絵描きの友人と話すとき私達はいつも夢の中
展覧会の夢・・・たとえばフランスの路上だったり
・・・ニューヨークの小さなギャラリー 

・・・たとえばアトリエの話
光が均等に差し込む部屋に
良質の作業台・・作りかけの人形

でもこれはきっとお金で買える

本当に欲しいのは自分も気付かない
気付いていないと思いたい才能という光
枯渇しない情熱
湧いてあふれ出る創造の源泉をみつけられる矢印

驚かせて・・・

夢のたね・・・

戯言・・タワゴトと思う
戯言・・ザレゴト思う

でもこんなひと時が私達の本当

楽しかった 
教室のすみっこで語るみたいに
少し埃っぽいけど心は少し湿っぽいね

今年の反省は置いておいてそろそろ
来年の目標を決めよう
これはかなり現実!2年ぶりの地元での展覧会

私は女だから現実の上でも夢をみるよ ふぁいと~~♪


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ひとつの作品を完成させると
とても寂しい気分になる

人形には所有格が似合う
私のとか・・あなたのとか
誰かのものであってこそその
本来の魅力が輝くような気が
する
人形はたったひとりを照らす
スポットライト

人形が未だ未完成の製作過程の途中
片方の手だけだったり、カタカタ
と不安定な時
人形は私だけのものと思えるし
私なしで完成もない 
とても不思議だけれど独占欲の様な
かつて同姓の友達や恋人にもったその
感情と似ている
生々しい感情・・・

完成してしまうとワ・タ・シの人形は自立して
人形というモノになる
未熟な私の手で作られた不出来な人形
・・・だとしてももう私の助けはいらない

だから今私は猛烈に寂しい

面倒くせ~っ 私(苦笑


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ポーズ人形と球体関節人形と区別するとすれば

この作品は球体関節の第5号になる

実はこの作品の前の第4号は結局私の未熟さで形にはならなかった

けれど第4号は私の頭の中に完全に居座り続け時々私にヒントをくれる

今回の「NO.5」は第4号との合作と思う


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